「南無」という昔のインドの言葉「ナーモ」は 「まかせる」、「信ずる」とか
「帰依する」「たのむ」という意味です。
現在インドの挨拶で「ナマステ」と使 いますが
この「ナマ」と語源は一緒です。
その「南無」に「阿弥陀佛」という佛。
「阿弥陀」は、
「はかりしれない無量のいのち」 と
「はかりしれない無量の光」
という意味で、「かぎりない智慧(ちえ)と慈悲(じひ)」という 訳がこめられて います。「佛」 は「さとりを開いたもの」
ということです。
ですから南無阿弥陀佛ということを一口で言えば「阿弥陀佛さまにおまかせします」とか「阿弥陀樣に帰依・帰順します」という意味 あいになります。
佛様は木造より、絵像。絵像より名号と言うように
「南無阿弥陀佛」の六字名号は阿弥陀様そのものです。
高田派においては御法主殿の御染筆戴いたものが良いでしょう。
尚、六字名号の掛軸に風鎮をかける方が見えますが、今説明しました通り、六字名号は佛様そのものですから、風鎮は掛けません。
(風鎮は風を抑えるという意味で飾りという意味合いがあります)